書きなぐり ちゅーいんぐ 忍者ブログ

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タイトルはチューイングガムのチューイングからとったわけだが、摂食障害と同じ名前というか、意味からしても、チューイングガムのチューイングも一緒なんだろうなとおもいつつ。

急に、キスマークをゆーくんにつけたがる渋谷くんと、そのあとのゆーくんがかきたくなって。

キスマークをつけられることに何ら抵抗がないゆーくん。
そして、渋谷くんも当然のように受け止めるけど、他人からしたら、ゆーくんのキスマークって。

そんなわけで本文はつづきからどうぞ。



腹が立った。
一定の距離をもって人にせっする癖があるのに、人あたりがよく、いつもヘラヘラしているユウ。
人気者というには言い過ぎるが、初対面の人間でも気軽に話をするため、友人が多い。
友人だけならいいのだが、ちょっと影があるのがいいよね、とか、あの一定の距離を保っていながら優しく見えるところがいいとか特別に見て欲しいだとか思う人間も少なくない。
俺がいようといまいと、ユウに話しかける人間は多いし、特別な感情をもって、特別な対応をするやつだっている。
だから、ヘラヘラ笑っているユウに腹が立つ。
ヘラヘラ笑っている間は、ユウが本気になることなどないということを知っていながら、それでも腹がたつのは仕方がない。俺にとってもユウが特別なのだから。
「渋谷くんなんなん?なんや、機嫌悪いん?」
「あ?見て分かんねぇか?」
機嫌は悪い。そして、嫉妬している。
「んー機嫌は悪いみたいやけど、なんや、俺のせいみたいな態度」
「お前のせい以外でなんかあんのか?」
最近は、この質の悪い男以外で腹を立てたことがない。ユウが俺を構ってくるだとか、無駄に絡んでくるだとかいうことでイラついたりはしないし、逆に構わない、絡まないということが起こってもイラついたりしない。
いつも、ユウに他人が色目を使い、それにヘラヘラしているユウが気に入らない。
「俺は機嫌ええけど」
「そりゃそうだろうな」
俺が嫉妬をしているのは、ユウが好きだからだ。
分かっているのなら、それは機嫌もよくなるだろう。
なんだかただ、腹がたって、俺はユウの頭を掴む。
そのまま俺に引き寄せて、首に唇を付ける。
思い切り吸う。
「豪快やわぁ…」
「は。知るかよ」
俺のものだという印にしては、少し頼りないそれに、少しだけの優越感を覚える。ユウは、俺以外にこんなことをさせない。
「んーせやったら、俺もええかなぁ」
俺が返事をするまえに、俺の肩を掴んで、ユウが首に噛み付いた。
痛みに身体が震える。
恐らく、首には思い切り歯型ができていることだろう。
「ちょっと、激しかったやろか」
「いつもどおりじゃねぇの?」
痛む首の根元を触ると、何かが指に擦れる。
指を見ると、乾いた赤茶色が付着していた。
「いつも通りじゃねぇか」
「そうかもしれやんねぇ」



「久住、あれはひどくない?」
「よくあることだ」
「赤黒い歯型とか、いっそ、憎しんでいるのかと思う」
「腕とかひでぇの、見たことあるか?ハツカ」
「ない」

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