書きなぐり 寝下呂は勘弁してくれよ 忍者ブログ

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男前な受も好きなんだけど、ヘタレな受もこのうえなく可愛いと思って。
だしたのが下呂ネタというのは、どういうことなんだろう。
おっとこまえに攻が看病っていうか、ちょっとだけ面倒みてくれます。
あとは放置です。
弱っているときは傍にいてあげてくださいよ。


男前系だけど、ちょっと、どうなの?ヤンキー×ヘラヘラヘロヘロヘタレヤンキー



本文はつづきからどうぞ。




「俺とりっくんの仲じゃない!」
下呂させたやつと、下呂したやつの仲ってのはいいのか悪いのか。
ちょっと挙手をさせたいほどには悩んだ。
「ああんな姿や、こおおんな姿まで晒したし!」
きもちわるそうにしていて、吐けそうで吐けない様子に、口に指突っ込んで吐かせたとか。
気持ち悪そうな弱った姿だとか、下呂被ってきたなくて脱がせたらすげーキスマークと引っかき傷見つけたとか。
そういうののことを言っているのなら確かに、晒された。
不可抗力だが。
羽織っていたワイシャツをやって、俺はそのあとトイレを出ると、颯爽と去っていった。
何故ならこれ以上、やつの面倒をみたくなかったからだ。
俺の親切心は下呂吐かせた時点でログアウトしていたというわけだ。
シャツはちょっと、下呂散ったし、下呂まみれてるシャツよりはマシだろってので置いてきた。
返さなくていいというか、返すな。
そんな中途半端で薄情な俺に、井崎禄朗(いさぎろくろう)は惚れたらしい。
下呂を吐かせたことについては、『やだ、男前…』ときゅんとし、ワイシャツを置いていったことも『か、かっこいい』となり、最終的に放置して去っていったことについては『激クール』と大好評だったようだ。
最後まで面倒をみたというのならまだしも放置して帰った男にいったい何の希望を抱いているんだこの男は。
「りっくーんりっくーん」
無駄に甘えてくる井崎をするりとかわし、俺は食堂の食券を購入した。
今日はきつねうどん。
「りっくんって、色気より食い気だよねー…」
「てめぇに色気がないんじゃねぇの?」
第一印象が下呂では色気もクソもない。
「あるよー!ほらほら!!」
食券をもって待っている俺を無視して奴は俺に密着しようと必死だ。
俺は奴の頭を鷲掴みしてそれを抑えると、ため息を一つおとした。
「残念ながら、まったくダメだ」
「…俺、これでも、浮名を流したほうなんだけどー」
キスマークと引っかき傷を身体に残していた人間のいうことだ。
間違いないだろう。
しかし、残念ながら、俺にはその色気は通用しない。
「チームの連中はこれで、トイレ駆け込むよー?」
「お前のチーム大丈夫か?」
色気にやられてトイレ駆け込むやつも、それを試して楽しんでるだろう日常風景とかも。
井崎禄朗という男は、まごうことなき野郎だ。
間違いなく押し倒そうなんて気にはならないチャラけて遊んでそうな外見で、その日の気分でヘアピンの数が変わると言われている男だ。
ひょろっと長いイメージがあり、それを窮屈そうに猫背で丸め、だるそうに歩く。
ヘラヘラヘロヘロ笑っており、それを優しそうと表する男はまずいないだろうし、見るからに癪に触わる外観を保っている。
つまり、男が好まない男の姿ってやつをたもっている。
そんな奴が、同チームの連中にトイレに駆け込むくらいの色気を見せつけて遊んでいる。
試しているというより、遊んでいると言い切ってしまうのは、その現場に居合わせてしまったからに相違ない。
「えー最高に可愛がってるじゃん」
そうやって遊んで、トイレに駆け込んでるヤツらを見て、カワイ。と呟くのだから、確かに可愛がっているのだろう。
そこまで詳しいのは、その場に居合わせたからであるのだが、どうしてそこに居たかというと、俺が友人にそのチームに招かれたからで、下っ端集団の中に混じり井崎の唇を読んで、二度と近寄らないと決意した。
残念ながら、井崎はその時、俺を見つけ、執拗に迫った挙句ブチ切れた俺に撃沈させられた。
それにも関わらず俺を好きだ愛してると言って憚らない。
「ねーりっくーんきいてる?」
「きいてねぇ」
漸くやってきたきつねうどんをお盆にのせると俺は空いている席にむかう。
学内で何故か俺の席ってのは決まってるらしく、いつも空いている席に座って、早速きつねうどんを食う。
モノ食ってる時は、何故か黙って俺を眺めている井崎は放置してただひたすらきつねうどんを食う。



「りっくんの食いっぷりいいなぁ。かっこいいなーほれる…やっぱここは、お弁当作るの練習してー食ってもらうしか」
井崎が俺と飯を食うことがないのは、俺が食ってると見惚れてしまうからだということを知らないまま、俺はきつねうどんを完食したのであった。


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