書きなぐり 寝下呂なんてしないしね! 忍者ブログ

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攻より受視点のが真実が見えるお話。
攻があの調子だけど、受がこの調子なら、気がついたら押しかけ女房状態になってるに違いない。
好きじゃなかったんだけどな。しかたねぇなぁ。って、傍においてくれるかんじ。
お前がいねぇと調子狂うわ。と。
そこまでいくのになんねんかけるんだろうと思いながら、受視点での話。


では、本文はつづきからどうぞ。








りっくんはかっこいい。
本名、松坂理央(まつざかりお)。女っぽい名前だといって名前で呼ばれることを嫌がる16歳で、身長は高いめ。背筋がピンと伸びていて、男が憧れる漢ってかんじの高潔さを感じる人。
歩く足の運びすら無駄がなくて、ここは陸上なのに、泳いでるみたいだなんて言われるくらい音もなくスイスイ歩く。
足を引きずるようにして、上履きのかかと踏んでパカパカ言わせながら歩いたり走ったりする俺とは大違い。
そのくせ、粗野だし、モノ食ってる時はそりゃあもううまそうに豪快に食う。
思わず見惚れて飯が食えない。食ってるやつをまつだなんてしない、意外と薄情なりっくんに置いていかれないように俺はりっくんと一緒に飯は食わない。
けど、りっくんの飯を食ってる姿は見たいため、よく食堂で絡む。
りっくんは俺を嫌がるくせに、かたくなに自分のペースを曲げない。
ある意味頑固者だ。
もしかしたら、俺をさほど気に留めていないせいであるかもしれないが、悔しいので、その可能性は自分自身の中で排除されている。
「りっくんは色気ないなんていうけどさ」
俺はチラリと外野を見る。
りっくんにほら!といってやって見せたように、飯を食ってるりっくんに少し身を寄せ、雰囲気を少し変える。
バタバタっという足音と、椅子から転げ落ちる音。
俺の様子にわかりやすく動揺する食堂の生徒。
男だから反応しないんだということではないと思う。
りっくんの場合、男、女関係ない。
鈍いという訳じゃない。
客観的に見て、俺がモテるだとか色気のある類であるとか、そういうのを理解していて、りっくんは俺の色気にまったく反応を示さない。
理由は簡単。
俺よりもさらなる強者を知っている、そしてその色気に触れられる位置にいたっていうのと、りっくん本人が、もう、倒れるとか便所いくとかいう範疇を越える強者であるってことが理由だ。
俺よりもさらなる強者はりっくんの親友。
本人たちにその気がまったくないため、ただの友人関係なのだけれど、俺も気が気じゃないというかソワソワするというか。
りっくんの色気については、完璧にりっくんが掌握しきっているため、めったに見られるものじゃないんだけど、本気で迫って無理矢理キスしたときに思い知らされた。
正直、俺もね、男の子だから。
受身になるより攻め立てたい生き物なんだよ。
だから、最初はりっくんと既成事実つくるために、襲ったりもしたんだ。
しかし、りっくんにキスしたら、りっくん凄すぎてこっちが腰抜けになっちゃったりとか、じゃあ、キスしないで襲ってみたら、りっくんがあの手この手で俺を誘うようにオスをふりまいて、俺が動けなくなる。
今ではすっかり、食べてください、お願いします。という気分なのだけれど。
りっくんにその気がないのなら仕方ないと、日々アプローチしている。
しかし、いざそんな日がきたら、ヤバイ、どうしよう。対処なんてできない。
と俺がおめでたい事を考えていたら、りっくんは飯を食い終えてしまったようだ。
今日の昼飯はカツ丼。
麺類より丼ものの方が豪快さが素晴らしいというのに、見逃してしまった…!
俺はちょっと後悔したけど、今は置いていかれないようについていかなければ。
「ねーりっくん、今日、放課後暇ー?」
「暇だが、てめぇと遊ぶような暇さじゃねぇわ」
それはかなり暇じゃないと俺とは遊ばないってことなの。
気にせずデートきどりますがね!ふふん。りっくんザマァ。


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