書きなぐり ハートのエースが出てこない! 忍者ブログ

[519]  [518]  [517]  [516]  [515]  [514]  [513]  [510]  [508]  [507]  [506
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


これ、シリーズにしてもいいなぁと思ったのですが、賭け事を延々としていく話になりそうなので…。
主人公が賭け事をしているあいだに、会長が事件を解決に追い込む。
とかそういうのも面白いかなぁとも思います。
イカサマとかもできるし、代打ちみたいなこともする主人公。
会長ハラハラしつつ、事件を解決!
そして、解決したあとは二人でラブラブイチャイチャ砂ゲロな、王道展開。
いいと思うんですけどね。
詳しくかけるほど、賭け事を知らないというか。
トランプ系なら、なんとか、なんですけど。
ドローポーカーが好きです。
さて、本文は続きからどうぞ。






賭け事が好きだ。
モノがかかってるとなおさら。
「お前が負けたら、俺と付き合え」
モノがかかってるのなら負けを知らない俺は、いいよと頷いた。
その日やっていたのは、賭けポーカーだった。
俺が勝ったらどうしようか…と考え、手加減一つしないで、俺は手札を眺めながら聞いてみた。
「俺が勝ったら、どうする?」
カードをすべてその場に伏せて、フルチェンジを命じた会長は、手札を見る前に答えてくれた。
「お前の好きなようにすればいい」
時は放課後。
場所は学生寮のロビー。
通りがかって俺たちを見て、立ち止まった生徒たちに囲まれる中、俺は笑った。
「そ?じゃ、勝負していい?」
会長は自らの手札をみて一つも眉を動かさなかった。
「ああ」
「……やっぱり、待ってくれるか?変える」
一枚だけ、俺はカードをその場に伏せた。
一枚を友人が配ってくれる。
「じゃあ、勝負といこうか」
その一枚をみて、ニヤリと笑う。
会長は少し不安そうな顔をした。俺の自信ありげな顔に、手札を見せるかどうか迷ったのだ。
この賭けは、会長にとって負けられない賭けだったに違いない。
その分だけ、会長は悩んだ。
しかし、会長は不安を払拭するように、首を横に振った。
「勝負だ」
俺と会長は同時に、手札を見せる。
「エースのフォーカードだ」
一枚、ジョーカーの混じったフォーカードに周りがざわめく。
俺のカードは、役なし。
ポーカーは駆け引きだ。
役が悪かろうが自信満々でいれば勝てることもある。
「俺の負けだ。じゃあ、付き合おうか」
少し泣きそうな顔をした会長を、煩い連中から引き離すように腕を握って俺の部屋に連れて行く。
後ろから、『ロイヤルストレートフラッシュじゃん!』『えー!なんでかえたの!?』なんていう野暮な声が聞こえたが会長には届いていないようだった。
…ポーカーは駆け引きだ。
最初に賭けを持ち込まれた時から、既に負けている時だってあるのだ。


PR
<< 皇子と廃人 HOME 昔の。 >>
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
鶴義 亀吉
性別:
非公開
バーコード
RSS
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
P R
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]