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ツイッターの診断で、生徒会長受の素敵な診断がありまして。
そちらで、
不良×生徒会長
を引き当てまして。
やったぜ!と思ったんです。
でも、これには他に条件?がついてくるんです。
休み時間、アイドル、切ない系
だったんです、その条件。
アイドル?どうやって?アイドル?
となっていたら、素敵なフォロワーさんが「ドルオタとか!」みたいなことを言ってくれまして。
それだー!!!
といっていたら、RTもしっかりいただいたので、かくことになりました。
ヤンキーマジしっかり、マジ!
色々切ない展開です。
本文はつづきからどうぞ。
そちらで、
不良×生徒会長
を引き当てまして。
やったぜ!と思ったんです。
でも、これには他に条件?がついてくるんです。
休み時間、アイドル、切ない系
だったんです、その条件。
アイドル?どうやって?アイドル?
となっていたら、素敵なフォロワーさんが「ドルオタとか!」みたいなことを言ってくれまして。
それだー!!!
といっていたら、RTもしっかりいただいたので、かくことになりました。
ヤンキーマジしっかり、マジ!
色々切ない展開です。
本文はつづきからどうぞ。
それを人はデジャブという。
「ハルハルが結婚するってマジか!」
他人のシャツを掴み上げ、伸びていくのも気にせずそのままに、俺は大きな舌打ちをした。
今か今かと答えを待っている男は、俺の様子に思うことはないらしい。
そいつの代わりに、俺に胸倉掴まれている奴が小さな悲鳴を上げた。
「それが?」
「マジかよ!俺の永遠のアイドルが……ッ」
そう、前にもこんなことがあった。
この目の前でこの世の終わりのように嘆く男が、俺に恋人になれと迫った日、今とは間逆の反応で同じようなことをしたのだ。
俺は一年ほど昔を思い出し、シャツから手を離す。地面に誰かが落ちた音は重たそうで痛そうであったが、今の不機嫌きわまる俺の近くにいたくないのか、地面を這って逃げ出そうとしていた。
「じゃあ、別れるか」
そいつはうまく手足が動かないようで、まさにほうほうの体といった感じだ。なかなか俺から離れられない。
「ハァ?なんで?」
「お前、俺に無理矢理付き合いを迫ったときになんつった」
思わず、俺から逃げようとしている奴を蹴りつけた。
「ハルハルがお姉さんとかいうから、弟さんとお付き合いして、お近づきになる」
「お近づきになる前に、ハルが結婚するなら、もう付き合っている必要ねぇだろ」
そいつは、心底不思議そうな顔で首を傾げる。
「いや、近くにいければいいわけで、別に、結婚したかどうかは関係なく」
俺は動きそうになる足を止めた。八つ当たりしてしまった喧嘩相手は、先ほどの蹴りで転がったついでに、物陰に隠れたようだ。
「じゃあ、別に友達でもいいだろうが」
「それもそうか」
付き合いを迫られた当初は、驚きのあまり友人でいいという考えに至らなかった。そいつも、俺に付き合いを迫ったのは、慌てて勢いでといった感じであったし、その考えが浮かばなかったのだろう。
「だから」
「でも、そんなん、今更いうことでもねぇだろ。最初のほうに言っとけばすむことだ……まさか、意外と俺って愛されてる?」
そいつと付き合い始めて随分たっている。
最初は、生徒会長権限だとかいって、やたらと俺の行動を制限してくるから、鬱陶しくて付き合い始めた。
付き合うといっても、ままごとみたいなもので、べったりした友人づきあいと違いがない。
だから、恋人なんてものだと思えなかった。
「なぁ、愛されてる?」
もう一度同じことを言うやつに、眉間に皺がよるのが解る。
部屋に大量のポスターを貼っていたり、収納スペースにはグッズや本で埋まっていたり、いまや使いどころを逃しがちのテレフォンカードケースが本棚に納まっていたり、棚の扉を開けばDVDが並んでいたり、たまにCDも並んでいたりするし、雑誌の切り抜きはやたら雑だから気になって俺が切ってしまう始末だし、恋人が居ても気にせず趣味丸出しのラジオを聴き始めたり、テレビを見始めたりするが、それでも、こうして制服を着て黙って立っていればただのいい男だ。
優先順位がアイドルで、一番好きなアイドルの弟に付き合いをせまるような男であっても、何故か嫌いになれないし、それなりに比べたって仕方ないアイドルに嫉妬もしてしまっている。
「どっちでもいいけどな。お前と別れるつもりねぇし。いっそのこと、結婚とかするか。お、これいいかも!俺も、ハルハルの弟じゃん」
俺が答えないばっかりに、一人で盛り上がっているそいつに、俺は大きなため息をついた。
俺が何を言おうが、考えようが、本当に愛していようが、こいつには関係ないのだ。
「……結婚したって、俺がお前の息子になるだけだ」
「は?」
「お前のほうが、誕生日先だろ」
誕生日になるまで毎日、写真集を強請られたので、よく覚えている。
「……お前の親父さん、息子欲しくねぇかな」
「一人で十分だろ」
地団太を踏んで悔しがるそいつを見ながら、俺は思った。
なぜ、こんな男を、悔しいし絶対言ってやらないが好きになってしまったのだろう。
「あー!とにかく、別れねぇからな!別れねぇったら、別れねぇから!」
「そうかよ」
本当に悔しくて腹立たしい限りだ。
しかも、姉に嫉妬して、微妙な付き合いに腹がたって、別れるだなんて言ったなどと、絶対に言ってやらない。
絶対だ。
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