書きなぐり 君の声がききたくて 忍者ブログ

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『君の思い出になる前に』のなんになりますかね。
続き、ではないのですが。
アナザーストーリーとも違うし。
番外なのかなんなのか。
一部、なのかもしれません。

あと一つは書かなきゃならないなーとおもってます。
書記視点ですね。

今回は書記視点ではありません。


では、本文は続きからどうぞ。





はじめまして。
こういう時は俺の名前を言うべきなのか否か悩みますが、おそらく、俺が君の別人格でも、そうでなくても、今現在俺という存在なのだから、君にきちんと挨拶すべきなのだろうと思うので、名前を記しておこうと思います。
俺の名前は、阿蘇仁誠。パッと見、なんと読んだものか悩む名前ですが、あそ、じんせいと読みます。
ちょっと変わった名前だなと、高校生になってから漸く気づいたのですが、変わった名前でしょう?初めて会った人は、皆そう言ます。
さて、もし、俺が君の別人格というのなら、この手紙は早急に片付けてしまったほうが、のちのち思い悩まなくてもいいと俺は思いますので、そうしてください。
しかし、君と俺はまったくの他人で、しかも、俺と君が入れ替わったというのなら、この手紙は読むべき…というよりも、読んでくれると嬉しいです。
今、この手紙をそのまま読んでくれているのなら、まず、自己紹介をしようと思います。
俺は、先程も書きましたが、阿蘇仁誠。
ちょっと変わった経歴の社会人です。
君が俺と入れ替わったというのなら、君は少し寂しい思いをしたかもしれません。
無駄に広い家に本ばかりを積み上げたようなところで俺は暮らしている上に、俺の職業が職業ですから、特に親しい人に会わない日も多いことでしょう。友人はいないこともないですが、家族というものにはほとほと縁遠いので、心細かっただろうことだと思います。
来るといえば仕事関連の人間くらいしかいませんし、俺が君になる前に仕事を終えたばかりで、しかも俺ときたら三ヶ月オフね!といって連絡も入れないようにしてもらったので、きっと君はどうすればいいか分からなくて戸惑っていることでしょう。
できれば適当になんとかやってくれてること、そして君がひとりでも楽しいことを見つけることができるようにと祈っています。
そんなことは、手紙を読んでる今、関係ないのかもしれません。余計なことを書いてしまうのは、本当に俺の悪い癖です。ごめんなさい。
ここまで読んでわかってくれたと思いますが、俺はこんな性格ですから、君の身体にいるときも勝手に適当にやっていたので、記憶喪失だったと開き直って、普段通りにしてくれたらと思います。
余計なことはしていないので、ご安心ください。
しいて書けば、ちょっと生徒会の仕事をしていたくらいです。
そんなことを書いていますが、この手紙を書いているのは、それなりにちょっとやらかしてしまったということがあったから、書いています。
余計なことはしていないんですが、俺が余計なことをしなくても、日々は過ぎていくし、人間は変わっていくものです。いいわけです。ごめんなさい。
そのやってしまったことで、変わってしまったことは生徒会長の鹿楼くんのことです。
君とは友人だったことだろうと思います。もちろん、俺も友人としてお付き合いしていました。少し、友人として相応しくない気持ちをもっていましたが、友人です。
鹿楼くんも俺を友人として扱ってくれていたのですが、多分、俺のことを幾分か特別にみていてくれていたと思います。君が君であったときも、関係に冠をつけると特別だったのだろうと思いますが、それとは違った意味での特別をもらっていると思います。
俺はその特別がとても欲しかったのですが、君と俺の関係性を思うと、それはいいことではないように思えて、俺は始終友人として接しています。
けれど、俺は思ったわけです。ずっと俺が君だったら、俺はこのままこの人を友人として扱っていかなければならないのか、とか、元に戻ったあと、俺は彼に会ってこの特別な気持ちを伝えて、ハッピーエンドとなるのかとか。
よくよく考えなくても、元にもどってしまえば、俺は君とも鹿楼くんともまったくの赤の他人で、いくら俺がちょっと社会人としては変わった職業であっても、出会うことなんてできないのだと思います。
まず、この状態だっておかしいのだから、仕方ないことだなと思っているのですが、それでも、俺は同じように特別に思っていると確信しているから、ちょっと、かなりくやしくて。
だから、こうして手紙を書いています。
君が、鹿楼くんの特別でも、俺が君と入れ替わっただなんて非現実的なことは信じてもらえないだろうことと思いますので、俺の気持ちは伝えないでください。正直な話、この手紙だって、妄言の塊だと、俺は思うのです。
ただ、俺が、君たちと出会えるよう、俺は色々残していくことにしたのです。
まず、俺は鹿楼くんと約束をすることにしました。
鹿楼くんはきっと応といってくれることだろうと思います。しかし、この約束は、約束しておいたところで、なんの価値もないので、気休め程度。
俺の気休めなのですが、俺にとって一歩を踏み出す大事なことで、大事な約束で、君たちに出会えなくても一生大切にできる思い出となると思います。
次に、俺はこの不思議な出来事を世のなかにぼかしてエンターテイメントとして出そうと思っています。
俺はちょっと変わった職業で、こういった話を世の中に出すにはうってつけの仕事をしているので、それを目印にしてください。
世の中にはきっとすごくこういった話が溢れていることでしょうから、わからないことだってあると思います。だから、見つけられなくても、気にしないでください。俺は世の中に出すと意気込んでいるのですが、大人には大人の事情がありますし、先程も言ったとおり世の中には溢れているお話ですから、出ない可能性もあるのです。
もしそうなると、自分で出来る範囲となり、インターネットを利用した方向になると思いますが、それだと余計に探しにくいことだろうと思います。
何度も書きますが、エンターテイメントとしてはよくあるフィクションなのですから。
そういうわけだから、一番の目印は俺の名前となります。
俺の名前は阿蘇仁誠ですが、もう一つ名前があるのです。
麻生仁とかいて、あそうじんと読みます。所謂、ペンネームというやつです。
俺の職業というのは、作家というものになります。
サイン会だとかそういうものも、かなりないことなのですが開いてもらえる程度には有名な人と、自画自賛しておきます。
だから、サイン会とかにきてくれたら、君が君だって、俺はわかりますから、できたら来て欲しいなと思ったりしちゃうのです。
それよりもっと早いのが直接の手段ですね。
メールアドレスなんかがいいんじゃないかなと思います。
君の名前がタイトルなら、いくら迷惑メールに混ざっていてもわかりますから、最後に一応書いておきますね。
メールをだすも出さざるも君次第ですから、自由に、できたら、よろしくお願いします。
君と仲良くなって、そして、また鹿楼くんに会えたらなと思っているのです。
けれど、君と仲良くなったからといって、また鹿楼くんが同じように特別に思ってくれるというわけでもないし、鹿楼くんの性格を思うと、紹介されたところで俺と仲良くなることは難しいんじゃないかなと思います。
だから、こうして色々残しては見ているのですが、もしかしたら、という考えさえ持つことが難しいのです。
俺は、少し、人より信じるということを億劫に思っているので、運命というやつは信じていません。
たとえ、俺が君の姿をしていなくても、また同じように特別に思ってくれるだなんて思ってもいません。
あの時、あの場所、君の姿で俺であったから、鹿楼くんは特別に思ってくれたのでしょう。
けれど、信じることができないくせに諦らめだけは、とても悪くて、俺はこうして手紙を書いています。
これも、俺のための気休めで、わかっているんです。
都合がいいことは、起こらない。
わかっていても、信じられなくても、俺はこうして君に手紙をだしたという事実を大事にしていたいのです。
君はこの手紙を読むことを途中でやめてしまったかもしれないし、こうして最後まで読んでくれたかもしれないし、そんなことはなんらかの返答があるまで俺にはわからないことだし、もしかしたらこれを書き終わったあと何かが起こって忘れたい出来事になってしまうかもしれない。
だから、君は何もしなくても大丈夫だし、この手紙を捨ててしまっても大丈夫です。
できたら、やってほしいことはたくさんあるのですが、俺はこうして手紙が書けただけでも満足だということにしておきます。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
最後に伝えることのできなかった気持ちだけ記させてください。
好きです。
鹿楼くんが、とても好きです。
大好きです。
本当は俺が俺であるときに彼と出会って、彼に好きだと言いたかった。
でもそうすると、出会うことはできなかっただろうと思いますが、できたら、そうしたかった。
書かせてくれて、ありがとう。
もしかしたら、君を悶々とさせる結果になってしまうかもしれませんが、俺は少しすっきりしました。
ごめんなさい、本当に、ありがとう。
作家なのにまとまりなく、乱文すみません。
少しの間、俺に君をかしてくれた君に、ありったけの感謝を込めて。

阿蘇仁誠



 

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