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またもや風紀。
もう、マジ朝からいちゃいちゃ。
もう、マジ朝からいちゃいちゃ。
朝早いにも程がある午前四時半。彼は学園に登校。警備員にサンドイッチを渡して難なく第四調理室へ。
制服を着くずし布団をしくとしずしずと眠りに就く。
規則正しい恋人の足音が聞こえてきた時点で目を覚ますが、布団のなかで起こしてくれるまで待つ。
「春日井さん」
今日は早々に狸寝入りがばれたようだ。
布団のなかでいつもどおり玉子料理で言い合い。
「スクランブル」
「………」
珍しくスクランブルエッグで迷う恋人に希望をかけつつ、身をゆっくり起こす。
「スクランブル」
もう一度促すと、恋人が頷くのが見えた。
うまくいかないとへこみにへこむ恋人のために先に好みをつげておく。
「はんじゅくふわふわ」
恋人が振り返って笑う。
「オムライスも半熟ふわふわですよね」
同い年であるというのに、けして敬語を外さない恋人は、結構彼の好みを知っている。
「卵の半熟は正義だ」
「正義…」
笑いながら卵をときはじめた恋人が可愛くて愛しくて仕方ない。
彼は居住まいを正すことなく後ろから恋人に抱きつく。
「なぁ…今日、バイトねぇよな?」
「…朝から盛らないでくださいよ」
「朝だから盛ってんだよ」
「……」
振り向いてキスをくれる恋人。どうやら今晩は大丈夫なようだ。
「先取りは?」
「スクランブルエッグカチカチになりますよ」
と言うくせに、手もフライパンもとまらない。
いい具合にふわっと半熟になったぐらいで皿にいれられたスクランブルエッグは文句ないできだろう。
絶対、弁当だっていいできなんだ。
彼は思う。
けれど、未だに食べさせてはもらえない。同室者の日本茶担当が羨ましすぎる。
「圭樹」
「なんですか?」
「昼飯は?」
「まだダメです」
「圭樹がつくったんなら何でもいいのに」
「せっかくだからうまいやつ食べてもらいたいんで」
いや、うまいに決まっている。
調理班副班長の名は伊達ではない。
「俺が卒業するまでには食べたい」
「…無理かも知れません」
目玉焼きからスクランブルエッグに昇格するまで半年かかった。
「じゃあ、そのあと同棲してもらおうか」
「同棲…は、無理です。卒業したら伯父の家に行くんで…」
「未成年に酒作らせんなって言っとけ」
「カフェ担ですよ」
彼は舌打ちして恋人の肩に頭を乗せる。
「ガードがかてぇ」
「セックスまで自由にしておいてガードですか」
「ガード。あのマスター…甥が可愛いから、俺を出禁にするに決まってる」
まさかそこまで…と言おうとした恋人が発言する前に押し黙る。
心当たりがあるようだ。
彼はため息を吐いたあと居住まいを正し、食卓につく。
その頃になるといつものメンバーがやってきてやいのやいの言い始める。
「そうなったら、俺が欲求不満で怒る」
ポツリとつぶやいた恋人に、彼はにやりと笑ってスクランブルエッグの感想を述べることにした。
「え、欲求不満って?」
「あの二人一線というか…恥じらいもクソもなく欲求をぶつけてるからねぇ」
「えぇ?副班長から性的なかおりがまったくしないんですけど!」
「どころか、班長も朝の無駄な色気以外の性の香りがしないんですけど…」
「あの二人ナチュラルだもんねぇ…付き合ってるって言われたら納得するけど、付き合ってないって言っても納得するでしょう?」
「あー…班長、だれにでもああっすもんねぇ」
「嫉妬しない副班長すごすぎ」
制服を着くずし布団をしくとしずしずと眠りに就く。
規則正しい恋人の足音が聞こえてきた時点で目を覚ますが、布団のなかで起こしてくれるまで待つ。
「春日井さん」
今日は早々に狸寝入りがばれたようだ。
布団のなかでいつもどおり玉子料理で言い合い。
「スクランブル」
「………」
珍しくスクランブルエッグで迷う恋人に希望をかけつつ、身をゆっくり起こす。
「スクランブル」
もう一度促すと、恋人が頷くのが見えた。
うまくいかないとへこみにへこむ恋人のために先に好みをつげておく。
「はんじゅくふわふわ」
恋人が振り返って笑う。
「オムライスも半熟ふわふわですよね」
同い年であるというのに、けして敬語を外さない恋人は、結構彼の好みを知っている。
「卵の半熟は正義だ」
「正義…」
笑いながら卵をときはじめた恋人が可愛くて愛しくて仕方ない。
彼は居住まいを正すことなく後ろから恋人に抱きつく。
「なぁ…今日、バイトねぇよな?」
「…朝から盛らないでくださいよ」
「朝だから盛ってんだよ」
「……」
振り向いてキスをくれる恋人。どうやら今晩は大丈夫なようだ。
「先取りは?」
「スクランブルエッグカチカチになりますよ」
と言うくせに、手もフライパンもとまらない。
いい具合にふわっと半熟になったぐらいで皿にいれられたスクランブルエッグは文句ないできだろう。
絶対、弁当だっていいできなんだ。
彼は思う。
けれど、未だに食べさせてはもらえない。同室者の日本茶担当が羨ましすぎる。
「圭樹」
「なんですか?」
「昼飯は?」
「まだダメです」
「圭樹がつくったんなら何でもいいのに」
「せっかくだからうまいやつ食べてもらいたいんで」
いや、うまいに決まっている。
調理班副班長の名は伊達ではない。
「俺が卒業するまでには食べたい」
「…無理かも知れません」
目玉焼きからスクランブルエッグに昇格するまで半年かかった。
「じゃあ、そのあと同棲してもらおうか」
「同棲…は、無理です。卒業したら伯父の家に行くんで…」
「未成年に酒作らせんなって言っとけ」
「カフェ担ですよ」
彼は舌打ちして恋人の肩に頭を乗せる。
「ガードがかてぇ」
「セックスまで自由にしておいてガードですか」
「ガード。あのマスター…甥が可愛いから、俺を出禁にするに決まってる」
まさかそこまで…と言おうとした恋人が発言する前に押し黙る。
心当たりがあるようだ。
彼はため息を吐いたあと居住まいを正し、食卓につく。
その頃になるといつものメンバーがやってきてやいのやいの言い始める。
「そうなったら、俺が欲求不満で怒る」
ポツリとつぶやいた恋人に、彼はにやりと笑ってスクランブルエッグの感想を述べることにした。
「え、欲求不満って?」
「あの二人一線というか…恥じらいもクソもなく欲求をぶつけてるからねぇ」
「えぇ?副班長から性的なかおりがまったくしないんですけど!」
「どころか、班長も朝の無駄な色気以外の性の香りがしないんですけど…」
「あの二人ナチュラルだもんねぇ…付き合ってるって言われたら納得するけど、付き合ってないって言っても納得するでしょう?」
「あー…班長、だれにでもああっすもんねぇ」
「嫉妬しない副班長すごすぎ」
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