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ちょっと腐男子小説をみたので、ふと、うちの唯一の腐男子ともちゃんをおもいだして、すぐに、とある歌が頭の中に響いたので書こうかなと思い立ったわけです。
というわけで、ひさしぶりに、たっちんとともちゃんです。
本文は続きからどうぞ。
というわけで、ひさしぶりに、たっちんとともちゃんです。
本文は続きからどうぞ。
いっちねんせーになったーら。
いっちねんせーになったーら。
友達は百人いらないんで、同志は欲しいけど、とりあえず恋人とイチャイチャさせてください。
リア充乙ー!って思う。でも、俺、相当ガマンした。
毎日毎日それはもう、受験勉強ネット受験勉強ネットネット勉強サイト漫画小説アニメ勉強ネット…と、恋人とイチャつく暇もなく…なく…いや、現実逃避は必要だ。だって、勉強だけとか辛い。
だいたい、副会長…っていったら怒られるので、龍哉が会ってくれないのが悪い。俺が受験なのをいいことに、バイトと単位を取れるだけとって、顔が合わせられないどころかメールだってぼちぼちでじゃあ、電話はって、電話なんて月何回の領域。
何、俺の事嫌いになったの?むしろ、大学生になって世界が広がって男の恋人なんてとかなっちゃった?よくある展開だな。BL的にも、もし、俺と龍哉が異性だったとしても。
よくある展開だ。
一歳って小さいけど大きい。
同じカテゴリーにいるうちはいいけど、一つカテゴリーが違うだけで、なんか世界違う。
俺は高校生。龍哉は大学生。
これだけで、ほら、共有するものが少なくなる。
せめて同じ地区にって思ったけど、龍哉がいきたい大学は俺のいる地区どころか地方すら違う場所。
言葉だって訛りが違うだけで日本語なのに、違う言葉喋ってるみたいなとこ。
俺はどっちかというと首都に住みたくて、でも、恋人とこれ以上離れるのも、どうかなぁとか思って。
同じ大学に行きたいのは山々なんだけど、そんなオツムもないし。龍哉理数系だし、俺文系だし。
せめて近くにと思いはするものの、自分のやりたいことしなくてどうするの?とかも思ってて、結局、俺はさらに離れる道を選んじゃったりしたり。
何かどんどん離れている。
遠く離れた二人は地元が同じわけでもなし、黄金週間も会えなきゃ、夏休みも盆暮れ正月も会えないし、冬休みだって会えなかった。
それで受験もセンター受けて、試験受けて。
ほら、ようやく春休み。
合格したかどうかはわからないけど、もう今は解放されてもいいと思う。
これが落ちたら…そうだなぁ。それこそ、恋人の大学に近い予備校にでも通うことにしよう。
ポジティブに考えているようだけど、だいぶ諦めというか。
とにかく、一年生になったら、っていうより今すぐ。
恋人にあいたいし、イチャイチャしたかった。
金だってためて、卒業旅行なんて、一人で行くもんじゃないかもしれないけど、現地には恋人いるんだからまぁいいかって。ついでにお隣の都市も調べて、やたらお寺と神社で勉学の神様パンフレットから探して。
夜行バスでついにたどりついた早朝の駅。
うん、身にしみる寒さ。
春なんてまだまだ遠いんだ。きっとそう。
そして俺は、電車に乗って、住所だけは知ってる恋人の家にもいけないで、市街のネットカフェに向かう。
眠たいなってほんと、それ。
恋人にお知らせしてきてるわけでもなし…いや、だって、解放されたー!と思ったら、もう、ブタさんの貯金箱がもういいよ。って言ってるきがしてさ…携帯で即日予約、コンビニで即日発券。気が付けばほぼ空っぽの財布と結構たまっているぶたさんをカバンの中に入れて、余った時間でパンフレット買って、なんか衣類とかいれずに、アイタタタみたいな…。
そう、正直ね、アイタタタだと思うわけで。
ネカフェのなんか狭いけど微妙に広い個室に入りながら、あ、これはダメなフラグとおもっていたわけで。
きちゃった…とか、なんのギャグだろうなって心底。
本当に、心底思ってしまった。
これはまずいな。そう、まずい。
だから、ネカフェにこもりながら、連絡をいれるなら、明日あさってだな。卒業旅行のついでを装おう。とか。
それまでは寺とか神社とかいって神頼みしまくろう。とか。
思ってたわけだ。
そんな俺は、五時間パックをあと一時間でつかいきろうというときに、すんごい荒ぶる携帯の振動で起こされた。
この振動の仕方は、まさかの黄色い虎柄ビキニの女の子のラブソング。
なんて気がつくのはあとだ。
「……あい…」
『今起きたのか?遅くないか?』
「……にどね…」
『二度寝…のんきだな。それとも解放された故の夜更かしでもしたか?』
「……たつや?」
『そうだが?』
「!たつや!?」
思わず名前いったら、店員に睨まれた。うるさかったですか、すみません。
『おい、寝ぼけすぎだろう?』
「おはよう、今どこ?」
『……おい、本当に寝ぼけすぎじゃないのか?部屋だが』
ここまで話してようやく、寝る前に決めたでしょ。って脳裏に過ぎる。
そうだったそうだった。寝ぼけすぎて、しかも電話久しぶりすぎて、なんかすごくはしゃいでしまった。
「あ、はい、そう、ですよねー」
寝る前にきめたけれど、なんかこんな偶然。
もしかして運命かなぁって思って、どうしようどうしようって迷っちゃったりもする。
『晃二が、約束したのに、連絡こないんだけど、知ってる?って電話してきたんだが』
「そんな、遠くの人にきいてもねーって感じだなぁ」
『だろう?まったく、誰かさんは思い立ったが吉日で、行方不明だし」
あれ?なんか声がとても近くない?電話というか肉声的な意味で。
「近くにいるくせにすぐに会いにはこないし、晃二ときたら、連絡こないんだけど知ってる?昨日ね、急にコンビニで何か発見したかと思ったら、旅行情報誌かってたよ。しかも。兄上のいるとこ。愛だねぇときたもんだ」
「……ええと、電話切ろうか」
ネカフェの高くもないしきりの上から龍哉がコンニチハしてたよ。
すっごい見下ろしてくるんだけど…。
「そうだな。それで。俺の予定も用事も聞かないで、ここにきた智樹はいったいどうする予定だったんだろうな?知りたいなぁ」
すごくわざとらしい声で、ネットカフェなんでとっても小さな声で尋ねられました。
ちょっと怖い。
「ええと…その…寺社仏閣めぐってですね」
「俺にも会わずに」
「……その、合格祈願をですね」
「俺にも会わずに」
「………いっときますけど、今まで会えなかったのは龍哉が忙しいでぶった切ってくれたからだろ」
「そうだが?とりあえず、ここでようか」
一時間がむだになったけど、そんなこと言ってる場合じゃない。
喧嘩になりそうだ。久しぶりなのに。
「で、俺に言いたいことはそれだけか?」
「会えなかったから、それは言いたい。でも、もう、どうでもいいから」
「どうでもいい?」
「会いたかったから、ってもう、会ったし。どうでも」
「……」
言いたいこと言って、とりあえずすっきりすると、龍哉が頭を抱えた。
俺がここにきたのを発見できる龍哉もすごいというか、俺の行動パターンと好みを知っているというか。
愛されてないとわからないよねといたいけど、付き合い長くなると流石にわかるし。
好意的に思ってたのなら余計に。
「あのな」
「ん」
「正直」
「ん」
「困る」
そうだよなー困るよなぁ。俺はブタさんがはいっているだろう袋を見る。
ネカフェ泊でもするかなぁ。ホテルはさすがに考えてなかったし。龍哉の時間があくまでってか、これ、振られるフラグなんじゃ…かえるかなぁやけっぱちに新幹線とか飛行機で。いいかも。
「久しぶりにあったら、なんでさらにいい男になってるんだ?俺好みの。しかも、解放されてまっさきにこことか、時間の調整できないとか、突然とか、本当はやりたいこともあったとか…こっちこそどうでもいい。嬉しいとか思ったのに、こっちついただろうに連絡はこないし、浮かれすぎて着時間の予想外すし、お前はいないし。時間潰すなら寝るかくうかっておもって、結局ネカフェで、一発であたってよかったとか、寝てるし、ひさしぶりだし、寝てるし、俺の電話で起きるし、二度寝とか言うし、騙されるし」
あれ?龍哉さんちょっと…なんか早口でどんどん言ってくれてますが、えらく、えらく可愛いこと言ってませんか?しかもちょっとテンパってますね?
「とりあえず、全部ひっくるめて、ヤりたい」
いや、龍哉さん結構なビッチだってのは、知ってますよ。知ってますけど。
こんな街中でなんてこというんだろう。もう、11時すぎて、色々あったし、なんだかんだ12時くらいなんじゃないですかね。人、多いですよ。
「おい」
「はい」
「ヤらせろ」
「いや、いいっちゃあいいんだけど、ど、どこで?」
なんて俺がお間抜けなこと言っちゃったから良くなかったのかなぁ。
チャレンジ精神旺盛で色々ヤッちゃう人なのに。
いや、とりあえずホテルを選んでくれたことには感謝しますが。
まさかのラブホテル。
なんか行きなれてるみたいにまよわず入り組んだみち歩くからどうしようかと思ったけど。
まさかのラブホテル。
しかも入口がかくれてるタイプ。
受付自動とか珍しいのそうでないの?つかったことないからわからない。
とにかく行きなれてる様子にむっとしたのも束の間。
ベッドに押し倒されて、嬉しそうに。
「ともき…」
っていわれちゃったら、ね。据え膳食わなきゃおとこじゃないっていうでしょ。
慣れてるとか慣れてないとかきかなくてもね、しっかり体に尋ねてしまったというか。
久しぶりの龍哉は、龍哉自身も久しぶりだったようです。
よかった浮気されてなかった。
っていうか、自然消滅にもなってなかった。よかった。ちょっとそこ、不安だったけど。
「今日はバイトは病欠してることになっている」
「あ、そうなんだ」
「そうだ。あと、少し待ってくれれば」
「うん?」
「あと少し待っててくれれば、旅行、合格祝いにするつもりだった」
どうしよう、ときめきがとまらないけど、ちょっとまって。
「けっこうバイトに時間さいてたよね?いや、お金、好きなのはしってたから、なにも、聞かなかったけど」
「それもあるが…海外に行こうと思って」
「え。それはちょっと、かなり…俺、恐縮なんだけど」
「次の年は…智樹におごってもらえば問題無い」
いや、ていうか、海外ってことはだいぶ前から決めてたし、予約とか…うわ、ちょっと待って。
「海外旅行ってやっぱり、飛行機とかツアーとか」
「ツアーではないが、飛行機は予約したな」
「え、それ、行くしかないのでは」
「いやなのか?」
「いや、それこそ俺の予定とかは?」
「晃二にキープさせた。卒業旅行がはいってないか?」
そう思えば、晃二が、みんなでいこうねーとかって…あああああ。
俺、そこでキープされてたんだ既に。
「さんざん我慢したんだぞ?どうせ、自分のやりたいことやるからって、遠恋だ。一発で合格してくれないとまた遠恋期間が伸びるだけだろ?俺自身忙しくしておけば、邪魔はしないだろうと思って」
いや、現実逃避に忙しかったとか、サイト新しくつったとか、あやうく本までつくりかけたとか。
バレたら怖い。
「合格しても、しなくても、我慢はもうしないからな」
めったに見れない満足そうな嬉しそうな笑顔に、罪悪感。
このあと、現実逃避のお話をして、龍哉のお部屋にかえってからも、死ぬほどがんばらせていただきました。
う。だるくて寺社仏閣どころじゃない。
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