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高校時代、放送部が「こんにちは!○○(校内放送タイトル)です!」といってたんですが、そういうのりで。
なんか普通に普通の生活してるだけなのにあのきらびやかな人に、ふぇーん><とかいうのりのお話。
ふぇーん><
続きは本文からどうぞ。
なんか普通に普通の生活してるだけなのにあのきらびやかな人に、ふぇーん><とかいうのりのお話。
ふぇーん><
続きは本文からどうぞ。
俺は普通に普通の普通でしかない生活を普通に送ってるだけで、あんなきらびやかな集団とは縁がない。
はずだ。
はずなのに。
なぜ俺は会計様の騎士に選ばれてしまったのだろうか。泣きたい。泣きだしたい。
「すみません、泣いていいですか」
「な、なんでぇー?」
俺が泣きたいくらいなのに、俺を指名した会計様が泣きそうな顔をした。
こちらの方がなんでぇー?と言いたい。今すぐ逃げ出したい。
「俺は確かに、騎士になるべく学んでますけど、あなたのような煌びやかな人とですね」
一生関わりなく、門番のお兄さんの一人みたいな扱いをされて生きていくつもりだったのだ。
「嘘つきーリゼルさんと仲いいじゃん」
確かに、リゼルさんとは仲が良い。
しかし、リゼルさんはたいてい誰ともそれなりに仲が良い。俺だけ特別仲が良いというわけじゃない。
「それに風紀じゃん」
確かに俺は風紀の一人だ。
しかし風紀は、生徒会みたいな煌びやかな集団ではないし、数も多い。
リゼルさん曰く、むさっ苦しい男の集団らしい。
「…とにかく、お断わりします」
「えぇー?なんでぇー?ねぇ、なんでぇー?」
力が強いとそれに比例して美形になるだなんて説があるが、それは本当なんだろうな。なんて思う。
間近で会計様を見るとそれをしみじみと納得してしまう。
「何でダメなの、ミィルディさん」
何故か、だれもが俺をミィルディさんという。
リゼルさんは愛称で呼んでくれるが、だいたいはミィルディさんだ。
「なんでって…普通に普通なことかと…」
「ミィルディさんさぁ…確かにミィルディさんは普通に普通な人だけど、学園は普通に普通じゃないんだから、ミィルディさん普通じゃないし、俺の騎士になるくらい普通だって」
学園式にいうと会計様の騎士になるのは普通のことと、そういいたいのだろうか。俺にとってそれは普通でないのだから、普通ではない。やはり、辞退の方向だ。
「とにかく、お断わりします」
後日。不動の常識天秤と呼ばれる普通に普通のミィルディは魔法使いの教師たちに土下座をされ、会計の騎士となった。
会計が「ミィルディさんじゃなきゃやだやだ騎士なんかつけない!」とわがままを言ったとか。
ミィルディの普通でない苦難の日々はこうして始まった。
「俺も会計みたいにわがまま言えば、他校生もくどいてくれっかなぁ…」
「ヒューはないな」
「ないだろね」
「ないと思う」
「………俺でもわかってるつう…なんで俺って無駄につえんだろ…」
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